【EV充電器の規格の違い】「充電スポットで違うの？」疑問にお答えします

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日本国内のEV充電器の規格は「J1772」と「CHAdeMO」の2種類

前提として、EV充電器は大きく分けて「普通充電器」と「急速充電器」の2種類があります。

テスラなどの例外を除いて、一般にEVには充電機器とつなぐ2つの充電口があり、それぞれ規格が異なります。普通充電器は「J1772」、急速充電は「CHAdeMO」という名称の規格が日本では主流です。

それぞれの違いについて簡単に解説します。

▼普通充電器（規格：J1772）

「普通充電器」は、3kW〜6kWの出力で緩やかに充電する設備で、日本国内では「J1772」という規格が一般的です。

交流（AC）の100Vまたは200Vの電圧を利用するため、充電器によっては簡易工事のみで取り付けられることも特徴です。また、回路がシンプルで充電器本体も小型であるため、急速充電器と比較して低価格で設置コストが低い点がメリットです。

一方で、緩やかに充電するため「フル充電までに5時間〜8時間程度かかる」という点はデメリットですが、自宅や宿泊施設など、長時間駐車する場所での充電には適しています。

◉「J1772」は日本と米国における普通充電の標準規格

「J1772」は、日本と米国における普通充電の標準規格です。日本で発売しているBEVやPHEVは、すべて「J1772」に対応しています。

テスラの充電ポートは特殊な形状となっていますが、「J1772アダプター」というコンパクトなアダプターがオプション（10,800円）で用意されており、このアダプターを使うことで「J1772」規格の普通充電を利用できます。

参考出典：EVsmart「テスラモデルSをプリウスPHVの充電ケーブルで充電する（200V編）」

◉「コンセントタイプ」と「倍速充電」

普通充電をさらに細分化すると、1kW（100V）〜3kW（200V）程度の出力を上限とした「コンセントタイプ」と、6kWの「倍速充電」のふたつに分かれます。どちらも「J1772」の規格です。

ただし、EVは車体が受け入れられる出力に上限が定められており、軽EVやPHEVの一部の車種は3kWまでの出力しか受け入れられないこともあります。その場合、6kWの充電器で充電しても、3kWの充電器を利用したときと同じ充電時間になります。

なお、コンセントタイプのケーブルは、電源に接続する側のプラグと車体側のプラグの両方を抜き挿しすることができます。そのため、安全性や機能性の制限から、コンセントタイプの出力の上限は1kW（100V）〜3kW（200V）程度までに抑えられています。

▼急速充電器（規格：CHAdeMO）

「急速充電器」とは、50kW程度の高出力のEV充電器です。90kW以上のものは「超急速充電」と呼ばれることもありますが、基本的にEV充電器には緩やかにEVを充電する「普通充電器」と速やかに充電する「急速充電器」の2種類あるという理解で問題ないでしょう。

急いでいる際、普通充電器に接続したまま5時間〜8時間も待たなくてはいけないのは、ドライバーにとって大きなデメリットです。こうしたEVのデメリットを補うのが「急速充電器」です。30分程度でバッテリー容量の80％程度の充電が可能*で、遠出や充電忘れなどのトラブル時に活躍します。

*充電時間は車種やEV充電器の出力により異なります。本文は40kWhバッテリー搭載車を50kW出力の急速充電器で充電した場合を想定しています。

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滞在時間が長い場所には普通充電器の設置がおすすめ

EV充電器の設置を検討されている方の中には、「普通充電器と急速充電器のどちらを設置すればいいのか？」「どのような規格のものを設置すべきか？」と迷っている方もいるかもしれません。

結論からいうと、商業施設や宿泊施設などの滞在時間が長い場所にEV充電器を設置する場合は、普通充電器がおすすめです。

十分に充電できる時間がある場合、EVユーザーは料金が高くハイスペックな急速充電を選ぶ必要がないからです。普通充電であっても1時間〜2時間で十分な走行距離分の充電が可能です。

また、ほとんどの急速充電器は「1回の充電は30分まで」という制限が設けられているため、滞在時間の長い施設との相性はよくありません。

急速充電器ではなく普通充電器を選ぶメリットは施設側にもあります。急速充電器は本体価格も設置工事費用も高額で、数百万円から1,000万円程度の初期費用が必要ですが、普通充電器であれば簡単なものなら数万円で設置することができます。

したがって、滞在時間の長い施設においては、ユーザーニーズがあり、低コストで設置できる普通充電器がおすすめです。

普通充電器の設置ならエネチェンジがおすすめ

普通充電器の設置は、設置費用・月額費用0円で導入可能な「EV充電エネチェンジ」がおすすめです。なお、EV充電エネチェンジのEV充電器は、ほぼすべてのEVドライバーが利用できる規格「J1772」です。また、ケーブルが備え付けられているため、EVユーザーが充電ケーブルを持ち運ぶ必要はない点も便利です。

エネチェンジが提供しているアプリには、充電スポット検索機能やキャッシュレス決済機能を備えており、月額会員費などの固定費も不要で、誰でも簡単に使えるサービスです。

普通充電の中ではもっともハイスペックな6kWの出力で、十分な充電速度と快適な充電体験を提供します。

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各国のEV充電器の規格

日本のEV充電の規格は「普通充電（J1772）」と「急速充電（CHAdeMO）」の2種類ですが、各国によって規格は異なります。

海外でEVに乗る場合などは、以下の内容も参考にしてください。

▼普通充電の規格

各国の主要な普通充電の規格は以下の通りです。

日本：J1772（Type1）
米国：J1772（Type2）
欧州：Mennekes（Type2）
中国：GB/T

▼急速充電の規格

各国の主要な急速充電の規格は以下の通りです。

日本：CHAdeMO
米国：CCS1
欧州：CCS2
中国：GB/T

▼例外：テスラ

テスラは例外的にテスラ独自の充電規格を採用しています。

テスラ：スーパーチャージャー（TPC）

※「J1772」アダプターを使うことで、J1772規格の普通充電を利用できます。

まとめ

EV充電器には、普通充電器と急速充電器の2つの種類があり、それぞれ規格が異なることをご説明しました。

日本では、普通充電器に「J1772」の規格、急速充電器に「CHAdeMO」の規格を主に使用しています。

日本車と外国車（主にテスラ）でEV充電器の規格は異なる場合がありますが、変換アダプターなどを使用することで、日本のEV充電器を利用できます。

もし、顧客サービス向上・集客力強化のために商業施設や宿泊施設などにEV充電器の設置をお考えの際は、設置・月額費用0円で導入ができ、6kWの倍速充電が可能なエネチェンジの普通充電器をご検討ください。